喉笛の塔はダミ声で歌う
あらすじ
男装の令嬢と、下水道で生きる少年が出会ったとき、世界は破滅へと向かう――
謎の発電装置〈喉笛の塔〉によって、かろうじて滅亡の危機から逃れつづけている「ランファルド大公国」。
死んだ弟になりかわり、男装をして世間を欺きつづける公爵家の令嬢。
下水道掃除夫として、過酷な労働に従事する、異民族の少年。
ふたりが出会ったとき、世界はふたたび崩壊の道を歩みはじめる。
エレクトリックパンク小説、開幕!
序章
第一章 下水道掃除夫のお仕事
第二章 ふたつの公爵家
第三章 地下水道の崩落
第四章 〈喉笛の塔〉監視所
第五章 終焉のはじまり
最終章 楽園の涯
- 記憶の泉
- 閉ざす
- 穏やかな朝
- 君を許さない
- もっとも重い罰
- 墓所の花
- クラリーズ学園の講堂
- 凶暴な飼い犬
- 友の孤独
- ともに歩んでいく
- 戴冠の火
- 祈りの歌
- 殻を破る者
- 魂の所有者
- 北の防衛柵
- 楽園の涯
- 自由の翼