喉笛の塔はダミ声で歌う

第61話 ともに歩んでいく

 首都に向かって進行をつづける〈汚染〉も、塔を取りまく〈汚染〉も、どちらも同じ場所を目指している。
 喉笛の塔――その内部にいるトマのもとだ。
〈汚染〉がトマを目指す理由はただひとつ。さらなる魔力を得るためだ。トマに悲鳴をあげさせれば、共鳴反応によって〈汚染〉は己の力を増幅させることができるからだ。
 つまり――。

「トマ君を、動かす」

 コルティスは断言し、人差し指をぴんっと顔の前に立てた。
「遊戯盤だと思って考えてみて。トマ君は、こちらの陣営の旗だ。〈汚染〉は、敵兵の駒とする。敵兵の目的はこちらの陣営の陥落で、毎ターンごとに僕らの旗を目指して進軍してくる。そして今、旗は首都に置かれてる。――敵兵が首都にやってこないようにするには、どうしたらいい?」
「……旗の位置を動かす?」
 ジプシールが困惑したように言うと、コルティスは「ご明察」と歯を見せた。
「旗を動かして、敵兵の進軍する方向を変えるんだよ。首都以外の場所にね」

 つまり、トマを喉笛の塔から救出する。
 そして、首都から遠く離れた場所に移動させる。
 そうすれば、〈汚染〉は進路を変える。
 首都ではなく、トマのいる場所へと。

 これまで想像したことすらない乱暴な方法だ。
 同時に、それは一筋の光明のようにも思えた。
 たとえ不安のほうが先に立つほどのか細い光であったとしても、だ。

「首都以外の場所ってどこへ? どこに〈汚染〉を動かすの?」

 遠巻きに話を聞いていたオルグが口を挟むが、コルティスは首を横に振った。
「いったん、それは考えないで。時間がない。今、最優先で考えるべきは『目に見える好転』だ。夕刻の戴冠式までに、ランファルドの民が『首都は〈汚染〉の危機をまぬがれた』と思いこんでくれればそれでいい。さらに言えば、危機を免れたのは、新大公のルピィ・ドファールのおかげだ、と思ってくれたらベストだ。
 そのために、まず〈汚染〉を首都から外へと向かわせる。塔を囲んでる〈汚染〉の狙いがトマ君なら、トマ君を首都の外に移動させれば、〈汚染〉も外についてくるはず。ついでに言えば、〈北の防衛柵〉にいる〈汚染〉もその動きに従うはず」
 その場合、トマは最後にはどうなるのだろう。
 オースターはつかのま考える。だが、今それを考えても仕方ない。危機に晒されているのは、トマだけでなく、オースターを含めたこの場にいる全員――ランファルド大公国の総市民なのだ。

「アキ君は僕の考えをどう思う? これって可能だと思う?」

 コルティスに真正面から視線を向けられ、アキはたじろいだように顎を引く。
「そんなの……知るかよ。できるんじゃねーの」
「この作戦になにか穴はあると思う? 僕は魔法についてとんと無知だ。教えてくれ。頼む、時間がない」
「え……、あー……」
 オースターはともかく、初対面のランファルド貴族に真剣に知恵を求められたことなどはじめての経験なのだろう。アキは目を泳がせながらも、いつになく素直に思考をめぐらせる。
「それなら、塔のなかの喉笛もいっしょに移動させなきゃまずいんじゃね?」
 全員の視線がアキに向けられる。アキは顔をしかめ、つづける。
「塔の喉笛が、新たな〈汚染〉の発生源になってんだろ? なら、トマを遠くにやったところで、喉笛の塔はどんどん〈汚染〉を産みだしつづけることもありえる。ていうか」
 ふいに、アキがなにかに気づいた様子で、凶悪な笑みを浮かべた。
「それより簡単な方法がある。トマを殺せばいい」
「え?」
「そうだろう? トマを殺せよ。そしたら共鳴反応は起こらない。トマをどこかに連れてって、塔の〈汚染〉を首都から引きはなしたところで、トマをぶち殺す。それで、めでたしめでたしだ」
「だ……駄目だよ、そんなの!」
 とっさにオースターが反論すると、すかさずコルティスも冷静に「うん、駄目だね」とうなずいた。
「たしかに共鳴反応は起こらなくなる。多分、トマ君みたいな強大な魔力を持つホロロ族が、今後生まれる可能性もかなり低いだろうしね。でも、それじゃ駄目だ」
 アキが嘲笑いを浮かべる。
「お友達を殺すわけにはいきません、てか?」
「それも違う。……これまでだって、〈汚染地帯〉は拡大しつづけてた。遅々とした速度ではあったけどね。今回のことがなかったとしても、十年後、二十年後……いずれ〈汚染〉は北の防衛柵を突破し、首都まで到達してたはずだ。行き場を失った僕らは〈汚染〉に食われて死ぬか、南の断崖絶壁から海に身を投げて死ぬかして、全滅していたはずなんだ。トマ君を殺せば、その状況に逆戻りするだけ。じわじわ近づいてくる世界の終末から目をそむけ、何ごとも起きていないふりをして日常を送りつづける……そんな状況に」
 コルティスは、ずっと黙ったまま身を縮めているホロロ族に目を向ける。
「でも、トマ君の存在がその状況を変えてくれるかもしれない。この十年、なすすべもなかった事態を一変させてくれるかもしれない人なんだ。絶対に、ここで失うわけにはいかない」
 力強い言葉に、オースターは驚きとともに、コルティスの横顔を見つめた。
「けど、アキ君。喉笛そのものを移動させなきゃいけないっていうのは、そのとおりだと思う。だとしたら――動かす旗は、トマ君と喉笛。その両方を塔から奪還し、首都から遠くへ移動させる」
 一瞬、沈黙が流れ、しかしすぐに誰もが反論を口にしようと息を吸った。
 だが、コルティスはそれよりもはやく、オースターに視線を送った。
 オースターはうなずき、「それでいく」と宣言した。
「夕刻の戴冠式までもう時間がない。この線で詰めていこう」
 実際にその手段を用いるかどうかは別問題だ。新大公となるルピィが戴冠式という晴れ舞台で、民を安心させられる状況を作りさえすればそれでいい。
(前に、喉笛の塔からすべての喉笛を盗みだすことを考えた……)
 こんな形で叶うことになるとは、考えてもいなかった。

「〈汚染〉の進路をどこに定めるのか、トマや喉笛を最終的にどうするのか……不安や疑問はいろいろあると思う。でも、それはここでは考えない。僕らだけで考えてもきっと答えは出ない。いま考えるべきは、どうやって塔の中にいるトマと喉笛を奪還するかだと思う。――とりあえず、方向性だけでも先にルピィに伝えておこう。ジプシール、頼んだ。ラジェ、ルピィから聞いてる連絡手段を教えてあげて」
 ルピィはもう夕刻の戴冠式に向けて、大公宮に移動している。ルピィとの連絡方法は前もって聞いてある。ラジェがうなずき、ジプシールを講堂の外へとうながす。
 オースターは残った人々を振りかえった。
「さて……喉笛の塔は〈汚染〉に囲まれてる。この作戦を成功させるには、僕らがなんとかして塔の内部に入るか、そうでなければトマ自身に喉笛を持って外に出てきてもらうか……になると思う。その手立てを思いつく人はいる?」
 オルグ、コルティス、ランファルド側の人間は誰も答えられない。なにせホロロ族の魔法についても、喉笛の塔についても、詳しくはないのだ。
 自然と視線は、アキ、ルゥ、そして黙ったままのホロロ族に向かった。
 アキが不承不承といった様子で答える。
「トマに呼びかけて、喉笛を持って出てきてもらうのが、いちばんてっとりばやいだろうよ。あいつなら、きっとなんとかできる」
 オースターは「呼びかける」と反芻して、思案する。
「塔の内部に伝声管ってあるかな、コルティス」
「あるはずだけど、使えるかどうか……すぐに確認してみる」
 コルティスが〈喉笛の塔〉監視所の職員に連絡をつけるために駆け足で講堂を出ていく。オースターはアキに視線を向けた。
「アキ。さっき、トマは『黙ってる』って言ってたよね。トマが黙ってるとか、声をあげてるとかって、遠くにいてもわかるものなの?」
 アキの喉には、もう喉笛はない。
 それでも、トマが発する「声」を感知できるものなのだろうか。
 アキは脂汗のにじんだままの額に手を押しあて、思案げにする。
「……わかる。なんでわかるのかはわからねえけど、たぶん、俺と、塔の中にある俺の喉笛とは、いまでもつながりを持ってるんだろうな」
 そういえば、以前にも似たことがあった。地下水道が崩落した直後のことだったはずだ。
 崩落に巻きこまれて気を失い、ホロロ族の住む地下の町に運ばれたオースターは、監獄のなかでマシカの奥方と話をした。奥方は「崩落事故はトマのせいだ」と断言し、その理由としてこう話をしていたのだ。

『トマだよ。はっきりと聞こえた。あの子の声だった。みんなも聞いたはず』

 ホロロ族は、たとえ喉笛がなくても、互いの声を感知できるのだ。
 遠くにいたとしても。
 喉笛の塔にある己の分身が、仲間の声を伝えてくれる。

「たとえば、ホロロ族のみんなが塔の外から呼びかけたら、その声はトマに届くかな」
 たずねると、アキは心の底から不愉快といった顔をしつつも「多分」と答えた。
「聞こえるはずだ」
「塔の外から『喉笛を持って、外に出てきてくれ』と言ったら、その声はトマに届くんだね?」
「しつけえな。俺たちにトマの声が届くんだから、トマに俺たちの声が届かないわけねーだろ」
 トマのほうが魔力量が大きいということが、どうにも気に入らないようで、アキはつっけんどんに答える。
「……それ、アキだけの呼びかけでもいける?」
 オースターは言いながら、ホロロ族を振りかえる。
 聞いているのか、聞いていないのか、彼らの表情からはなにもうかがい知れない。
 ただ、怯えた顔をしているだけだ。
 アキはオースターの視線を追って同胞たちに目をやり、舌打ちした。
「そりゃ、人数がいたほうがいいんじゃねーの。けど、こいつらにはなにを言っても無駄だ。言っただろうが、こいつらは自分で物を考えないって。南の楽園だってそうだ。こいつらはな、ラクトじいじが『南の楽園を目指そう』って言うから、ただ従ってここに来ただけなんだよ。どんなクソな環境だろうが、ラクトじいじが『ここは楽園だ』っていうから、それをそのまま鵜呑みにしてる。馬鹿のひとつ覚えみてえに、『ここは楽園ですぅ。満足してますぅ』って……本気で言ってんのそれ?って感じ。脳みそ空っぽの鳥どもが」
 オースターは深々とうなだれるマシカの横顔を見つめる。
 アキの痛罵にも、なんの反応を示さない――そう思ったそのときだった。
 太ももの脇にだらりと下げた手がかすかに震えた――そんな気がした。
「マシカ」
 とっさに、オースターはその名を呼んだ。
「僕はぜったいに、君たちを見捨てたりしないよ」
 背後からオルグの射貫くような視線を感じた。オースターは感情的になりすぎないよう、慎重に言葉を選んでいく。
「なにがあっても、あなたたちの味方だ。必要なものがあれば、アラングリモ公爵家はかならず手をさしのべる。でも、それはあなたたちを導くって意味じゃない。あなたたちがこれからどんな道を行くのかは、あなたたち自身で選んでほしい」
 大人、子供が入り混じった三十人あまりのホロロ族がぴくりと頭を揺らし、ゆらゆらと顔をあげる。怯えきった表情に戸惑いが浮かぶ。
「……選ぶなどと。我々はいまのままで十分に満足しています」
 長老が先んじて口にする。弱々しい声を聞いた瞬間、顔をあげたホロロ族が小刻みにうなずく。望みがあることを――不満があることをオースターに知られるのを恐れるように。
「いまのままでいたい。それが、あなたたちの望みですね? わかりました。そうできるように、僕がとりはからいます。ただ、叶えられるかどうかはわからない。衛生局は、もうあなたたちを必要としていない」
 きっぱり言うと、ホロロ族は震えあがった。
「これまで衛生局があなたたちを雇っていたのは、大公殿下からそう指示を受けていたからです。技術があってもなくても関係なく、フォルボス局長はホロロ族を雇わなくてはならなかった。でも、今後はちがう。局長は優れた技術者を必要としている。誰でも雇える権利をすでに得ています。
 だから、僕ができる手助けは、あなたたちがこれからも下水道掃除夫として生きていけるよう学びの機会を用意することです。フォルボス局長が『ぜひ雇いたい』と思うぐらいの技術を、あなたたちはこれから身に着けていかなくてはならない。そうでなければ、これまでどおりの生活を送ることはむずかしいでしょう」
 長老が呆然としたように顔をあげた。
 オースターはマシカを見据えた。
「マシカはこれからどんな道を歩んでいこうと思っている? 長老やみんなと同じでいいの?」
 やはりなんの反応もないマシカに、オースターはあきらめずに語りかける。
「これからも地下牢で暮らし、下水道掃除夫として生きていきたいなら、僕はその手伝いをするよ。――けど、タウは?」
 マシカが心から大切に思う一人娘のタウ。三つ編みが編めるようになったと言って喜んでいたマシカ。
「マシカが、自分の行く先に幸せな未来が待っていると信じられないのは、しかたないことだって思う。けど、タウはどうだろう。タウには幸せな未来が待っている、努力次第でランファルドの民のように生きていけると、信じることはできない?」
「……簡単に……そんなこと言わないでください」
 ふいに、マシカがかすれたダミ声を発した。
「信じるなんて、できるわけない。あなたはこれまで俺たちがどんな風に生きてきたか知らないんだ。ほんの小さな幸せを得ることですら奇跡だったのに……。ランファルドの民のように? そんなこと、できるはずない」
「マシカは、ランファルドの人たちが、簡単に幸福を得てるとでも思っているの?」
 オースターが言うと、マシカは怪訝そうに眉根を寄せた。
「北から〈汚染〉が迫り、北部の民が大勢、首都に移住してきた。首都の人口が増えるたび、知恵や技術を持たない民から、仕事を失い、家を失っていった。飢えや寒さに苦しんだ人がどれだけいたと思う。本当なら、それを救済するのが僕たち貴族の役目だ。けど、領土を失った貴族にできることなんて限られてる。結局、ランファルドの多くの民は自力でどうにかしなくちゃならず、必死に努力をして、命をつないできた。十年にもわたって。
 ホロロ族はこれまで不当な扱いを受けてきた。決して許されることじゃない。けど、ある面で、あなたがたは優遇もされてきた。ホロロ族というだけで衛生局につとめ、掃除夫としてポイントを貰い、食料の配給を受けてきた。下水道掃除夫は危険と隣あわせの仕事だ。けど、あなたがたがやってきた仕事は、もともとはランファルドの民がやっていた仕事だ。格別に危険な仕事というわけじゃない」
 フォルボス局長は「ホロロ族さえいなければ、衛生局はもっと有能な人材を雇い、機械化を推し進め、より充実した地下水道とできたはずだった」と憤っていた。
 本当にそうだったのだろう。ホロロ族の技術は時代遅れだった。
 もし働いていたのがランファルドの民だったなら、技術の足りない者から解雇されていったはずだ。
 仕事を失うということは、過剰に人口の増えた首都においては、命の危機に直結するほど恐ろしい事態だ。幸せな日常などあっさり崩れ去り、家を失い、飢えに苦しみ、貴族の救済の手からこぼれおちた者は人知れず死んでいく。
 ――その姿もまた、オースターは見てこなかった。
「あなたがたがこれまで受けてきた苦しみは、僕の想像をはるかに超えている。ランファルドの民の苦しみと比べられては腹も立つでしょう。残酷なことを言ってるって自覚もしています。でも、ランファルドの民も必死に生きている。生きぬくために、懸命に努力をしている。ランファルドの民の幸せが簡単に得られるものだとは思わないでください。彼らも、自分や、大切な家族を守るために必死なんです」
 マシカの表情は目まぐるしく変化した。怒り、憤り、なにを言っても無駄だという絶望、あるいは悲しみ。
 けれどそれらは口から出るよりも先に、どこへともなく消えていく。
 最後に、マシカはひどく疲れたように、うつむいた。

「……ラクトじいじが、死んだ」

 小さく呟かれた言葉に、オースターは身を強張らせる。
「みんな、気づいてる。ラクトじいじの声が聞こえない。死んだんだ」
 ああ、だからか、とオースターは悟る。
 南の楽園まで導いてくれた功労者が死んでしまった。
 だからマシカは、ホロロ族は、考えることをやめてしまったのだ。
「俺は、自分が目指す楽園の形を想像できてない。与えられるのを待つばかりで、自分が本当はなにを欲しがっていて、どうすればそれが実現できるのか、考えてこなかった。だからただ、ラクトじいじが与えてくれた『南の楽園』という夢にのっかって、ラクトじいじがそれを叶えてくれるのを待っていた。トマの言うとおりだ」
 マシカの瞳がわずかに潤み、うなだれた顔から涙が音もなく零れおちる。
「……でも、楽園の姿が思い描けないんです、オースターさま。俺には幸せがなんなのか、わからない」
 オースターは息をのみ、マシカに歩みよった。
「思い描けるように、僕が手伝うよ。どれだけ時間がかかっても」
「タウの幸せな未来を、想像してやれない――」
「むずかしいことじゃない。ただ、幸せになってほしい、と望むだけでいいんだ、マシカ。なにが幸せか、なにができるのか、いっしょに考えていこう」
 途方もなく、困難な道だとはわかっていた。
 家を持つことも、仕事を得ることも、ランファルドの民の何百倍も努力しなければならないだろう。たとえ努力したとしても望んだ生活が得られるかはわからない。いや、むしろ不可能に近い。
 ランファルド大公国は崩壊しようとしている。
 ホロロ族だけでなく、ランファルドの民すら、幸せな未来を思いえがくことが困難になってしまった。

 それでも、幸福な未来を夢見なければ、この苦難に立ち向かうことはできない。

「ずっと、あなたたちとともにいるよ。マシカ」
 囁きかけると、マシカは深くうなだれ、小さくうなずいた。
 オースターはオルグを振りかえった。
 オルグは顔を曇らせ、けれど講堂を後にすることなくたたずんでいた。
 オルグの気持ちに、すこしでも寄りそうことはできたろうか。その表情からはなにもうかがいしることはできない。
(何度でも話をしていこう)
 幸福な未来を夢見るのと同じように、歩み寄れる日もいつか来ると信じなければ、その日はやって来ない。
(生涯をかけて、ともに歩んでいける道を探していこう)

 そのためには――まずその「生涯」を作らなくては。

「皆さんで、喉笛の塔のなかにいるトマに呼びかけてもらいたい。力を貸してもらえますか」

第62話へ続く…

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