小説(長編小説)ラ・ク・リ・マ|NO.006 7



 ドアの向こうから漏れ聞こえた声を、ウェイは努めて冷静に分析する。
 開けねえとぶち破るぞ、ということは、ドアには内側からロックがかかっているということだ。ウェイはドアに視線を走らせる。材質、鍵の仕組み、目で見える範囲において、そのドアは「ぶち破る」にはあまりに頑強であると判断する。
 ならば、安心だ。だが。
 ――開けろ、ガイ。
 居丈高な口調。ガイ・フレデリックを、「ガイ」と呼び捨てることを許されている人物。
(フレデリック兄弟のひとりだ)
 そう判断する。
 ウェイは体に力を篭め、自分の腕だの足だのに貼られた医療用パッチを剥がした。途端、医療器具が「ピー」とエラーを弾きだし、視界がぐらりと暗転した。
 大丈夫、この眩暈は予想通りだ、と自分に言い聞かせる。今、剥がしたパッチは、ベッド脇に置かれた医療器具と、患者であるウェイとを無線でつなげていたものだ。ウェイの状態を秒単位でキャッチし、必要な治療を施しつづけていた。外した途端、パッチによって辛うじて正常な状態を保たれていたウェイの体が、一気に重みを増したのは仕方がない。
「……開ける気がないなら、いい。そのまま聞け」
 外からの声が、ふとトーンを落とした。
「お前が、その人形をどれだけ大事にしてるかは知ってる。母親の形見だもんな、踏みつけにされたら、いくらお前でもそりゃキレるだろうよ」
 ウェイは鉛のように重たい右手を持ちあげて、外したパッチを、倒れたガイの腕、足、胸、数か所に貼っていく。エラー音がやみ、しばらくもせず、柔らかな機械音声が『レベル4の治療が必要。指定のベッドに、浮遊による運搬を行います』と告げた。
 ふわり、とガイの体が床から浮き上がった。
「けどよ、兄貴はお前が心配でたまらねえんだよ。アルカトラズ監獄に収監されてから、お前は変わった。脱獄してからは、さらに変だ」
 浮き上がったガイの体は、虚空を横切り、ベッドに横たえられた。
「あちこちほっつき歩いて滅多に戻ってこねえ、電話しても出やしねえ、かと思えば、いきなり中古屋を「友達」だとかぬかしやがる。……兄貴は、俺やお前よりもなお、兄弟の絆を重んじてる。兄貴が、母さんたちが残したゲームをやり遂げようとしているのは、実はお前のためだってこと、気づいてんだろ?」
 ウェイは吐き気をこらえ、シャワー室の扉を支えに、どうにか身を起こす。だが、どうしても体を起こせない。仕方なしに、右腕一本で床を這い、ウェイはのろのろとベッドを目指した。
「兄貴は、お前のために世界を変えようとしている。お前が、仮面なしでも生きていける、平和な世界をつくろうとしている」
 耳鳴りが激しい。水の中にいるみたいだ。
 だが、外で話しつづける誰かの声は、鮮明に聞こえていた。
「白を、黒に。悪を、正義に。表を、裏に」
 時間をかけて、ベッドの枕元、先ほどまでガイが座っていた椅子にたどりつく。
 どうにか椅子に腰かけ、モニタをチェックすると、そこにはガイの容態が映しだされていた。
 肋骨の損傷、折れた骨が臓器を傷つけている。
 だが――これならば、助かる。
 目をベッドに向けると、ガイががたがたと震えながら、パッチによる治療を受けていた。ウェイは上掛けを掴み、寒そうな濡れた体にそれをかけてやる。
(いったい、なぜこいつはここまで)
 ここはおそらく、ガイの私室だ。
 怪我をしていたのなら、治療器を使えば、すぐに治ったはずだ。
 だというのに、ガイは治療器具もベッドもウェイにゆずり、自分は痛みを黙ってこらえていたというわけだ。
 残酷無比な、フレデリック兄弟。
 多くの人間を殺し、裏世界を征服しようとしている。
 だが、目の前の青年は、一度ならず二度もニナとウェイを助けた。
(白を、黒に。悪を、正義に)
 ウェイは心のなかで反芻する。
(表を、裏に)
 その言葉は、ひどく、ウェイの心に残った。
「……根が深くならないうちに、仲直りしろよ」
 そう言って、ドアの外から誰かの気配が消える。
 ウェイは椅子の背もたれに力なく背を預け、目を伏せた。


 次に意識を取りもどしたとき、そこはやはりガイの部屋だった。
 ウェイは額を押さえ、体がわずかに軽くなっていることを自覚する。どうやら最悪の状態は脱したようだ。
 モニタを確認すると、ガイの容態も落ち着いているようだった。すでに治療は終わったようで、心音も穏やかな波形をつくっている。
 ウェイはガイを見下ろした。
 土気色をしていた頬に赤味がさしている。体の震えも収まっているようだ。
 ウェイは椅子から床に足を下ろした。先ほどよりずっと、両足は体を支えてくれた。
 安堵しながら、部屋を見渡す。おもちゃ箱をひっくり返したように、賑やかで、カラフルな部屋だ。
 部屋の隅には、先ほど目にした丸テーブル。
 布を敷いた籠のなかには、あの鉄製の人形が横たえられている。
 よろめく足でテーブルに向かうと、籠の中、左肩の砕けたミッキーが、虚ろに天井を見つめていた。
「お前も、腕をなくしたのか」
 かすれた声で呟くが、もちろんミッキーから返答はない。
 テーブルの側に置かれた棚には、ウェイにはなじみ深い工具類が並べられていた。まるで中古屋のような種類の多さだ。大事にされているらしく、手入れが行き届いている。
 ガイは「手元に材料がない」と言っていたが、これだけ工具が揃っていれば、なんとかなりそうだ。
 ウェイは工具を手に取る。手に馴染んだ工具の存在に、思ってもみなかったほどの安堵がこみあげた。
(武器よりも、やっぱり工具の方がいい)
 ハドソン川で、運送屋に投げわたされた銃の重みを思いだし、ウェイは息をついた。


 片腕一本で、工具を操るのには苦労した。いくども工具を落としたが、それでも一時間が経ったころには、ある程度の作業ならばこなせるようになっていた。
 ウェイはすっかり「元気」になったミッキーを掴み、ベッドに戻る。
 礼、と言えば、馬鹿らしい気もする。なにしろウェイには、ガイがなにを意図して自分を助けたのか、いまだに理解できていないのだ。
 溜め息をつきながら、眠ったままのガイの横にミッキーを置くと、鉄の冷たい感触が触れたのか、青年が身じろぎをした。
 ふと、長い睫毛にふちどられた瞼が、うっすらと開く。
 零れでたのは、黒い瞳だった。
 東洋の血を引いているのだろう、どこか幼さの残る目は、ミッキーをぼんやりと見つめる。
「ミッキー……?」
 ガイは呟き、緩慢な動作で人形の頭を撫でてから、治療器具のモニタに視線を移し――ふと、枕元に立つウェイの存在に気づいて、その目を見開いた。
 しまった、と言わんばかりの顔だ。
 ガイは凍りつき、驚きのあまりに唖然として、ウェイを凝視してくる。
 だが、動きを止めたのは、ウェイもまた同じだった。
 呆気にとられた。愕然とした。視界に映ったものの正体がまるきり理解できず、立ち尽くす。
 先ほど、シャワー室から倒れてきたガイを見て、なんて破壊的な美貌だとは思った。
 だが今、ウェイを凍りつかせたのは、それとはまったく別種のものだ。
(なんだ、この……生き物)
 ただ、そんな言葉しか、頭に浮かんでこない。
 ウェイの動揺を見てとってか、ガイはサングラスを外した自分の顔に片手を押し当て、「ああ」と嘆息した。
「そう、か……」
 呟き、持ちあげかけた頭を力なく枕に沈める。
「ずっと隠してきたというのに、よりによって中古屋相手にさらすとは……」
 独り言のように言って、ガイは顔の前に横たわるミッキーを改めて見つめた。
 冷たい鉄製の顔をなで、すっかり元通りになった左腕に触れ、目を細める。
「君が、直した?」
 ウェイは我に返り、だが混乱からは脱け出せぬまま、うなずいた。
「材料は?」
「部屋にあるものを」
「そう……いい腕だ。僕はすぐには直せないと思った。自暴自棄にすらなっていたのに」
「……勝手なことをした」
 ガイは「いいや」と首を横に振り、ミッキーの額にこつんと己の額を押し当てた。
「そんなことはない」
 細めた瞳は、ミッキーを愛しげに、あるいは懺悔するように悲しげに見つめる。
 ウェイはガイの表情のひとつひとつを食い入るように眺めた。
 無遠慮な観察に気づいてか、ガイがふとウェイを振りかえった。
「僕が、気持ち悪い?」
 問われたその意味を、ウェイは一瞬、理解できなかった。
(気持ち悪い? 真逆だろ)
 だがそう思ってすぐに、確かに、とも納得する。
 ――ガイの目には、表情がありすぎるのだ。
 今、黒い瞳に浮かんでいるのは、ウェイを試すような底意地の悪さ、自らを嘲るような皮肉げな色、それから――胸を衝かれるほどの孤独とあきらめ、わずかばかりの恐れだった。
 どれほど、「この目」を見つづけたことだろう。
 タイムズ・スクエアの電話ボックスに背を預け、ビルの壁面に設置されたスクリーンに映しだされたジャンク映画の向こうに、幾度、幾十度、幾百度。
 ジャンク映画に登場する過去の人間たちは、誰もが、ガイと同じ「目」を持っていた。
 笑い、嘆き、怒り、喜び……それら感情の奔流は、表情筋によって顔面に表されるだけでなく、なによりも「目」により強く映し出された。
 過去の人々は、目で物を語り、目で愛を交わし、目で嘆き苦しんだ。
 口で嘘をつこうとも、目を見れば容易に本心を見抜けた。
 過去の世界において、「目」はあまりに正直すぎる、心の投影装置だった。
 けれど、その目はすでに現代社会では失われた。
 現代の人々の目は、なにも語らない。硝子玉のように、世界のうわべを映すだけだ。
 それは、表世界だけの話ではない。裏世界の人間たちの目にすら、ジャンク映画で見られたような感情の奔流は見られない。
 なるほど、確かにガイ・フレデリックには、サングラスをかけてその「目」を隠す必要がある。表情を消していても、さまざまな感情が動く瞳は、現代の人間には脅威だ。人々が「ありがとう」だの「ごめんなさい」だのといった言葉を捨てたのと同じ、この目は人類が過去に捨ててしまったものだ。
 表世界の人間は、ガイを見たら、きっとこう言う。
 気持ち悪い、と。
 けれど――。
「思わない。気持ち悪いなんて」
 ウェイはかぶりを振った。
「ただ、ジャンク映画の登場人物が、銀幕の向こうから飛びだしてきたみたいで、驚いた」
 タイムズ・スクエアを行きかう人の群れの中で、ひとり足を止め、見つめつづけた世界。
 狂おしいほどに焦がれ、憧れた。それがすでに、過去にしか存在しない世界なのだと知るたびに、叫びだしたい衝動に駆られた。
 誰もが腹を抱えて笑い、鼻水まで垂らして泣きわめき、顔を真っ赤にして怒り、両手を振りまわして高揚する――そんな世界は、その世界に見合う人間は、もうどこにもないのだと、そう思っていた。
(いるのか、まだ……)
 ウェイは唇を噛みしめ、爆発しそうななにかを堪える。
(こんなところに、いたのか……)
 うなだれるウェイに気づいて、ガイは不思議そうにウェイを見上げる。
「君は、ジャンク映画マニア?」
 ウェイは苦労して感情を抑えこみ、小さく答える。
「たまに、タイムズ・スクエアのスクリーンで映画を見る。電話ボックスのところに座って」
「ああ、知ってる。あのスクリーン、たまに古いカートゥーンを流すんだ、僕も見るよ。……僕のほかには、誰も足を止めない。どいつもこいつも見る目がないと思ってたけど、ふぅん、ちゃんと見渡せば君がいたのかな」
 そうなのかもしれない。ウェイはかすかに苦笑する。
「カートゥーン、か。ウサギと猟師とのやつとか?」
「そう、猫とネズミのやつとか」
「ほうれん草を食べてムキムキになるやつとか」
 交互に連ねると、ガイがふっと破顔した。
「小さい頃、ポパイみたいになりたくて、ほうれん草をいっぱい食べたよ」
 またも、ウェイは呆けた。
 ガイは満面に笑っていた。残忍な殺人者のはずの青年が、ジャンク映画の中で笑う子供のように、なんの屈託もなく、この上もなく無邪気に。
(こいつ……)
 サングラスの下で薄ら笑いを浮かべる変態、そう思っていたが、まさかずっとこんな顔で笑っていたのだろうか。
「なるほどね、それで納得がいった。道理で、ニナが「ありがとう」と僕に言うはずだ」
「ニナが?」
「あれ、知らなかったのか。てっきり君とジャンク映画を見て、その影響を受けたのかと思ったよ」
 そこでガイは笑みを消し、端正な顔立ちに懸念を宿した。
「なら、気をつけた方がいい。僕は「こんな」だから気にしない。君もきっと気にしないんだろう。けれど、もしも表世界の人間たちが、ニナの口から「ありがとう」なんて言葉を聞けば、きっと気味悪がる。ニナを恐れ、拒絶し、下手をすれば排除しようとするだろう」
 ウェイは顔を曇らせ、ガイを見つめる。
「お前も、誰かに「気持ち悪い」と言われたのか」
 途端、ガイは眉間に皺を刻んで、怒った顔になった。
「それを話すほど、君に心を許した覚えはない」
 ウェイは自分で自分に呆れ、「それはそうだ」と溜め息をついた。
 裏世界において、詮索は禁忌だ。あんまりに動揺していて、そんな常識すら頭からすっぽ抜けていた。
 素直な反応に拍子抜けしたのか、ガイはさっと顔から怒りを消し去ると、渋面をつくった。
「まあ、この顔を見られて、許すも許さないも今さらという気はするけど。まったく……やらかしちゃったねえ、ミッキー」
 ぼやきながら、ガイは身を起こす。怪我が痛むのか顔を歪めつつ、上掛けを肩から羽織って、よろめくようにベッドから下りる。
「どこに行く気だ、肋骨が折れてるんだぞ」
 言うと、ガイはふんと鼻を鳴らした。
「服を着るだけだ。素っ裸で君と二人きりなんて、考えるだけで怖気が走る。だいたい、その治療器は、君の治療のために第三機械処理場から拝借し、修理した中古品なんだから、君が使え。まだ数日はパッチを貼ったままにしておいた方がいい。無用な後遺症が出たら、僕の面倒が増える」
 ぺたぺたと裸足で部屋を横切り、ガイはクローゼットを開ける。ぽいぽいと中身を床に放り捨て、膝丈の白いシャツを無造作に身につけた。
 戻ってきて、外した医療用パッチをウェイの手に落とし、ベッドによじ登る。ミッキーを両腕に抱き、ベッドの隅っこで猫かなにかのように身を丸めた。
「あーあ、なんだか変に気が抜けちゃったよ、ミッキー。僕は、寝る」
「待て、今の状況ぐらい説明しろ」
「うるさいなあ。ウェイは治療をつづけろ。さっきも言ったけど、その治療器は君のだから。でも、ベッドは僕のものだ、好きに使わせてもらう。起こしたら、殺す」
 畳みかけるように言って、ガイは手をひらひらと振った。
「今後の話は、起きてからだ。とりあえず、ウェイは僕の「友達」で、「おもちゃの共同開発者」だから、よろしく」
「……は?」
「友達だって? まったく……馬鹿げた話だ」
 ぶつぶつと言って、こちらに背を向けたガイは、やがて小さく寝息をたてはじめた。
「本当に寝るのかよ!」
 思わずツッコミを入れるウェイである。
 いくらなんでも無防備すぎだ。敵対する中古屋を前にして。
 だが一方で、ウェイがなにかしら不審な行動を起こせば、おそらくガイはすぐに目を覚まし、躊躇なくウェイを殺すことは想像がついた。
 純粋無垢にも見える幼い顔の後ろには、確かに、まぎれもない悪逆さが身をひそめている。
 それこそが、ガイ・フレデリックというわけか。
(なんとなく理解してきた……)
 ウェイは溜め息をつき、椅子を離れ、クローゼット近くの床に寝転がった。受けとったパッチを体に取りつけ、体が楽になるのを感じながら、自らもまた目を閉じる。
 ろくに知りもしない他人と同じ部屋で眠るなど、狂気の沙汰としか思えない。
 だが――ガイの言う通り、なんと馬鹿げた話だろう。フレデリック兄弟の隠れ家にいる。それだけでも十分以上に狂った事態だ。だというのに、自分ときたら、このフレデリックの三男坊に、薄っすらと奇妙な信頼を感じはじめていた。


 ――兄貴は、お前のために世界を変えようとしている。
 ――お前が、仮面なしでも生きていける、平和な世界をつくろうとしている。


「平和な世界だって?」
 ウェイは夢と現の狭間でうつらうつらとしながら呟く。
「それじゃまるで、フレデリック兄弟の方が、正義の味方じゃないか」
 自分のその声音に、どこか淡い期待が宿っていることに気づく間もなく、ウェイは眠りに落ちる。

+++

 幾日も窓のない部屋で過ごしたせいで、日数の感覚がすっかり失われている。
 体は回復し、腕一本で動くことにも慣れはじめていたから、きっと数日は経過しているだろう。
 ウェイが数人の男たちによって引きずりだされたのは、天井の高い、倉庫らしき場所だった。
 倉庫の中央には、二脚の椅子が置かれている。
 そのひとつに、突き飛ばすようにして座らされ、ウェイはもう一脚に座る男を――世紀の犯罪者、フレデリック・ファミリーの頂点に立つ男ビューティ・フレデリックを見やった。
「お前が、ガイの「お友達」か」
 地鳴りのような声。耳にするだけで、全身の皮膚が泡立つ。
 ウェイはサングラス越しの眼差しを、倉庫内に走らせた。
 ニナにご飯をあげてくる。そう言って、出て行ったきりのガイの姿は、どこにもない。
 おそらく、ビューティはガイが外出中なのを見計らって、ウェイをここに呼びだしたのだろう。
 だが、ガイとはすでに必要な相談をすべて済ませている。ウェイは意を決し、可能なかぎり平静を装い、口を開いた。
「俺は、ウェイ。引きこもりの中古屋だ。ガイ・フレデリックとは、おもちゃの共同開発者として付き合いがある」
 ウェイは、表情を変えもしないビューティを、まっすぐに見据えた。
「中古屋とフレデリック兄弟の争いには興味がない。関わる気もない。それでも「入社面談」とやらが必要なら受けてやる」
 挑発的に言って、ウェイは皮肉まじりに言った。


「それで? 俺はなにをすればいい。偉大なるブラザーコンプレックスの、マイ・ボス」







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